EMS-JP × 日立ターミナルメカトロニクス株式会社 の場合

生産受託して顧客から信頼を得たこと 日立ターミナルメカトロニクス株式会社 杉浦 利信

日立ターミナルメカトロニクス株式会社について

まず、私たち日立ターミナルメカトロニクス株式会社についてご紹介させてください。
日立ターミナルメカトロニクス株式会社は主に金融機器である ATMなどの端末や通帳発行機、入金機などの生産や、バス運賃箱用硬貨判定ユニットや溶接ロボットコントローラー、精密板金部品加工など EMS による生産を行っております。
金融機関向け ATM や窓口端末システムの分野で長年培ってきた調達、製造、評価、導入、修理に至る一貫した業務ノウハウで、お客さまの抱える様々な課題解決をお手伝いし、お客さまに喜ばれ信頼されるビジネスパートナーとなるよう邁進しております。
ATM 生産で培った端末やメカトロニクス製品の技術・ノウハウを駆使して、部品調達から装置組立までワンストップサービスを提供いたします。

EMS-JP 会員企業との協業事例

私たちは2011年頃、EMS-JP に入会し、プリント基板実装を中心に EMS-JP 会員企業さまと協業してまいりました。
その後、2017 年に ATM 生産のノウハウを活かしたメカトロニクス製品の組立分野を拡大していこうと取り組みを開始したところ、EMS-JP 会員企業さまとのメカトロ系案件がたちあがりました。それは東京オリンピックでバスが増産されることを背景にしたバス運賃箱用の硬貨判定ユニット部分の引き合いでした。
自社と異なる生産ドキュメントや文化、標準規格など、乗り越えなくてはならない問題が山積みでした。

生産受託して、顧客から信頼を得たこと

自社の生産に特化していた現場を、外の文化にならす必要があると、様々な環境を整えました。
まず、生産治工具(調整治具)の改善・提供に取り組みました。横型圧入機、3D プリンタを活用した台座治具モータの正転・反転治具などの作成、その数ざっと十数種類。
また、品質安定化の施策を実行しました。

  • 寸法公差、部品メーカーとの部品精度対策
  • 部品メーカー輸送梱包改善による変形防止
  • 累積公差による干渉部位の抽出と改善提案
  • ネジ締めによる部材変形要因の排除(トルク管理、数値化)
  • 部品精度、組み付け手順の改善によるペンチワーク、ハンマーワークの排除

こうした施策の徹底により、ムリ・ムダの削減につながり、工程内不良削減と生産性向上が見られるようになりました。そこに今まで培った生産技術力やノウハウをあわせることで、品質の安定化で顧客より評価を得ることができました。

分野拡大を目指して

EMS-JP 会員企業さまとの協業がきっかけで社内変革が実を結び、組立の新規案件受注を加速することができました。
現在は顧客のニーズやコンセプトに合わせ私たちの強みを提案することで、産業機器、医療機器、半導体設備、モビリティーなどに事業のさらなる拡大を目指して取り組んでいきます。

日立ターミナルメカトロニクス株式会社 杉浦 利信
日立ターミナルメカトロニクス株式会社
EMS 事業推進本部営業部営業課
係長
杉浦 利信

企業理念

優れた製造技術とサービスを通して、お客さまの事業発展と安心・安全・快適な社会づくりに貢献します

会社情報

日立ターミナルメカトロニクス株式会社

日立ターミナルメカトロニクス株式会社
〒488-8501
愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地
https://www.hitachi-tm.co.jp/

ビジネスが変わる。現状を変える。EMS-JP。

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